月別アーカイブ: 2012年6月

軍が「数百人」の反体制戦闘員が活動するラタキア県ハッファ地方に対する砲撃を継続するなか、国連平和維持活動局局長が「シリアが現在内戦状態にある」との見解を示す(2012年6月12日)

ハッファ地方の動き 反体制武装集団が展開するハッファ地方では軍による砲撃が続き、SANA(6月12日付)によると、破壊行為を続ける武装テロ集団に対する関係当局の逮捕・追跡が行われ、多数のテロリストを殺害した。 また関係当 … Read More

シリア国民評議会がハッファ地方、ヒムス県各都市などでの軍・治安部隊の砲撃を非難、仏外相が同評議会のスィーダー新事務局長に対し「全面支援」する意向を伝える(2012年6月11日のシリア情勢

国内の暴力 ラタキア県では、シリア人権監視団などによると、反体制武装集団が潜伏するハッファ地方への軍・治安部隊の攻撃が続いた。 同地域の住民約30,000人はそのほとんどが既に避難し、「離反兵と武装した市民が残る」だけだ … Read More

ヒムス県ガントゥー市に駐留する防空隊内で「大規模な離反」が発生、シリア国民評議会がガルユーン事務局長の後任としてクルド人のアブドゥルバースィト・スィーダー氏を選出(2012年6月10日)

ヒムス県の空軍大隊での離反 ヒムス県では、『ハヤート』(6月11日付)などによると、ラスタン市近郊のガントゥー市に駐留する防空大隊内で「大規模な離反」が発生し、反体制武装集団が同大隊本部を占拠、軍・治安部隊が奪還のため、 … Read More

軍・治安部隊がヒムス市内の各地区の制圧を試みるなか、露外相は記者会見のなかで「アナン特使の停戦案に代わるオルターナティブはない」としつつイランを含む関係各国による国際会議を提唱(2012年6月9日)

国内の暴力 ヒムス県では、シリア人権監視団によると、軍・治安部隊がヒムス市のハーリディーヤ地区、ジャウラト・シヤーフ地区、カラービース地区、クスール地区の制圧を試み、7人が死亡した。 同地域は、数ヶ月前から反体制勢力の支 … Read More

各地で反体制勢力と軍・治安部隊による「もっとも激しい」戦闘が行われるなか、アナン特使は米国務長官との会談後「国連憲章第7章に基づくアサド政権への制裁を定めた安保理の採択」「アサド大統領退任」などを軸とする提案を発表(2012年6月8日)

国内の暴力 各地で反体制武装集団と軍・治安部隊による戦闘が「もっとも激しく」(『ハヤート』(6月9日付)行われ、後者に多数の犠牲者が出る一方、金曜日恒例の一般市民による反体制デモは、反体制勢力の曖昧な発表などから低調だっ … Read More

ハマー県クバイル村で民間人の遺体50体以上が発見される、これを受け各反体制派や西側諸国はアサド政権による犯行を推定、国連事務総長は「アサド大統領が正統性を失った」と断じる(2012年6月7日)

クバイル村で遺体発見 ハマー県のクバイル村で7日晩、女性や子供を含む民間人の遺体50体以上が発見された、と各紙が報じた。 ** ロンドンを拠点とする反体制組織のシリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラー所長によると、クバ … Read More

リヤード・ファリード・ヒジャーブ農業相が首相に任命され組閣を命じられる、ロシアと中国の両国家元首が共同声明のなかで軍事介入や政治的圧力を通じた危機解決への反対の意思を改めて示す(2012年6月6日)

国内での主な動き アサド大統領は2012年政令第194号を発し、リヤード・ファリード・ヒジャーブ農業・農業改革大臣を首相に任命し、組閣を要請した。 ヒジャーブ首相(1966年生まれ)はダイル・ザウル市出身のスンナ派で、バ … Read More

シリア外務省が米英仏、トルコなどの大使ら外交官約20人を国外追放、また政府は国連人道問題調整室に対し各県における人道支援活動を許可(2012年6月5日)

人道支援をめぐる動き 国連人道問題調整室(OCHA)は、ヒムス県、イドリブ県、ダルアー県、ダイル・ザウル県での人道支援活動をシリア政府が許可したと発表した。 同報道官によると、現在、シリアでは推定で100万人が人道支援を … Read More

自由シリア軍事評議会がアナン特使の停戦案の履行を停止し武装闘争を再開することを表明、一方シリア国内では政党問題委員会が人民意思党の認可申請を許可(2012年6月4日)

国内の主な動き UPI(6月4日付)によると、変革解放人民戦線に所属する人民議会議員5人が、第10期人民議会の議事が憲法に則っていないと抗議して議場を退席し、審議に参加せずに議事堂内に留まった。 4日の審議は、電力大臣に … Read More

アサド大統領が人民議会で演説を行いシリアが「内乱の計画」や「外国からの真の戦争」に直面しているとの見解を示す、サウジ外相が国連事務総長と会談し軍事介入の可能性を改めて否定(2012年6月3日)

アサド政権の演説 アサド大統領は人民議会で70分にわたり演説し、国内の反体制運動や諸外国の干渉に関する自らの姿勢を明らかにした。 演説で、アサド大統領は、現下のシリアが政治問題に苛まれているとの見方を否定、テロに根ざした … Read More

アラブ連盟のシリア問題閣僚委員会および緊急外相会議「国連憲章第7章に基づき」アナン特使和平案の実施を推し進めることを安保理に求める(2012年6月2日)

レバノンの動き 北部県トリポリ市のジャバル・ムフスィン地区、バーブ・タッバーナ地区で住民どうしが衝突、ロケット弾、RPG弾などによる交戦で12人が死亡、40人以上が負傷した。 ジャバル・ムフスィン地区(アラウィー派)はシ … Read More

公認野党6党を含む政治同盟「国民民主ブロック政党勢力連立」が結成、国連人権理事会ではハウラでの虐殺を調査するための独立国際調査委員会の設置を支持する声明が採択(2012年6月1日)

国内の暴力 『ハヤート』(6月2日付)は、各地で金曜礼拝後に反体制デモが断行され、「数千人が参加した」と報じた。 「数万人が参加した」とされる前週以前の金曜日のデモに比べ、参加者数は少なかったと見られる。 また、シリア人 … Read More