人権団体がシリア軍による「樽爆弾」爆撃、「虐殺」の実態を喧伝(2015年5月5日)

シリア人権監視団は、2015年1月から4月までの4ヶ月間で、シリア軍が各地に1万1,017回にわたって空爆を行い、民間人1,606人が死亡したと発表した。

1万1,017回の空爆のうち、「樽爆弾」による攻撃は5,934回、戦闘機による爆撃は5,083回で、犠牲者のうち369人が子供、255人が女性だという。

また、シリア人権ネットワークは、2015年4月の1ヶ月間で51回の「虐殺」が行われ、民間人499人が死亡したと主張した。

51回の「虐殺」のうち、シリア軍によるものは50回、また犠牲者のうち108人が子供、79人が女性だったという。

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一方、アムネスティー・インターナショナルも、アレッポ県でのシリア軍による「樽爆弾」による「無差別攻撃」に関する報告書(https://www.amnesty.org/en/documents/mde24/1370/2015/en/)を発表し、「人道に対する罪」と断罪した。

AFP, May 5, 2015、AP, May 5, 2015、ARA News, May 5, 2015、Champress, May 5, 2015、al-Hayat, May 6, 2015、Iraqi News, May 5, 2015、Kull-na Shuraka’, May 5, 2015、al-Mada Press, May 5, 2015、Naharnet, May 5, 2015、NNA, May 5, 2015、Reuters, May 5, 2015、SANA, May 5, 2015、UPI, May 5, 2015などをもとに作成。

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