ダマスカス郊外県東グータ地方でイスラーム軍の進撃続く(2015年5月20日)

ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(5月21日付)によると、イスラーム軍が第39旅団の第1防衛線上に残るシリア軍最後の拠点であるスーク検問所を制圧、シリア軍がフーシュ・ハイヤート村内に撤退した。

またシリア人権監視団によると、フライタ村郊外無人地帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などアル=カーイダ系組織と交戦した。

シリア軍はさらに、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯を空爆した。

これに関して、クッルナー・シュラカー(5月20日付)は、反体制武装集団がハーン・シャイフ・キャンプ近郊の第7師団所属第68旅団の検問所を攻撃し、制圧したと伝えた。

一方、SANA(5月20日付)によると、シリア軍がレバノン抵抗運動(ヒズブッラー戦闘員)の支援を受け、フライタ村郊外無人地帯に位置する丘陵地帯(シャムスィーヤト・ヒサーン山、カルナト・タウィール、カルナト・マッシュ、ウクバト・ファスフ)から反体制武装集団を掃討し、同地を完全制圧した。

また、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯、フサイニーヤ町郊外農場地帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 20, 2015、AP, May 20, 2015、ARA News, May 20, 2015、Champress, May 20, 2015、al-Hayat, May 21, 2015、Iraqi News, May 20, 2015、Kull-na Shuraka’, May 20, 2015、al-Mada Press, May 20, 2015、Naharnet, May 20, 2015、NNA, May 20, 2015、Reuters, May 20, 2015、SANA, May 20, 2015、UPI, May 20, 2015などをもとに作成。

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