ロシア軍参謀本部「30日に開始されたシリア領内59カ所以上に対する60回以上の爆撃で、ダーイシュ(イスラーム国)などテロ組織のインフラを破壊、600人の残党が欧州に向けて逃亡しようとしている」(2015年10月3日)

ロシア軍参謀本部は、9月30日に開始されたロシア空軍によるシリア領内での空爆に関して、59カ所以上の標的を60回以上にわたり空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)をはじめとする国際テロ組織のインフラを破壊したと発表した。

また報道官によると、ロシア空軍の攻撃により、戦闘員が戦線から逃亡を始め、うち「600人が欧州に逃亡しようとしている」と付言した。

『ハヤート』(10月4日付)などが伝えた。

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一方、シリア人権監視団は、9月30日に開始されたロシア軍によるシリア領内での空爆によって、民間人39人と戦闘員14人が死亡したと発表した。

また3日の空爆では、民間人15人が死亡したという。

AFP, October 3, 2015、AP, October 3, 2015、ARA News, October 3, 2015、Champress, October 3, 2015、al-Hayat, October 4, 2015、Iraqi News, October 3, 2015、Kull-na Shuraka’, October 3, 2015、al-Mada Press, October 3, 2015、Naharnet, October 3, 2015、NNA, October 3, 2015、Reuters, October 3, 2015、SANA, October 3, 2015、UPI, October 3, 2015などをもとに作成。

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