シリア政府の支配下に完全復帰したヒムス市のザフラー地区で連続爆破テロが発生し、16人が死亡(2015年12月12日)

ヒムス県では、シリア人権監視団、SANA(12月12日付)によると、シリア政府の支配下に完全復帰したヒムス市のザフラー地区で、連続して爆発が起き、住民と警官少なくとも16人が死亡、数十人が死亡した。

これに関して、ダーイシュ(イスラーム国)ダマスカス州広報局は犯行を認める声明を出した。

一方、SANA(12月12日付)によると、シリア軍がカルヤタイン市、フワーリーン村、ハドス村、マハッサ地区でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、タビージュ山、ラウワーク山、タドムル市・タイフール村街道などでダーイシュと交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属不明)がダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市であるバーブ市とマンビジュ市を空爆し、少なくとも4人が死亡した。

戦闘機はまた、シュハイル村、サアブ村、ジュッブ・カフワ村、ハフサ町一帯を空爆した。

これに関して、ARA News(12月12日付)は、当初「ロシア軍と思われる戦闘機」が攻撃したと伝えたが、その後、シリア軍戦闘機による攻撃だと伝えた。

一方、SANA(12月12日付)によると、シリア軍がラスム・カビール村、ジュルーフ村、ビージャーン村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属不明)がスーサ村を空爆し、住民12人が死亡した。

これに関して、クッルナー・シュラカー(12月12日付)は、ロシア軍戦闘機がスーサ村を空爆し、民間人10人が死亡したと伝えた。

AFP, December 12, 2015、AP, December 12, 2015、ARA News, December 12, 2015、Champress, December 12, 2015、al-Hayat, December 13, 2015、Iraqi News, December 12, 2015、Kull-na Shuraka’, December 12, 2015、December 13, 2015、al-Mada Press, December 12, 2015、Naharnet, December 12, 2015、NNA, December 12, 2015、Reuters, December 12, 2015、SANA, December 12, 2015、UPI, December 12, 2015などをもとに作成。

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