トルコ軍はシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)を戦車、重火器で攻撃、ダウトオール首相は過去48時間でロシア軍の爆撃10日以上分に相当する戦果をあげたと発表(2016年1月14日)

トルコのアフメト・ダウトオール首相は、トルコ軍地上部隊がシリア、イラク領内で活動するダーイシュ(イスラーム国)に対して戦車、重火器によって激しい攻撃を実施、過去48時間で200人あまりの過激派を殺害したと発表した。

トルコ軍による攻撃は、12日にイスタンブールで発生した自爆テロに対する報復措置。

なお、シリア人権監視団が12月30日に発表した推計によると、9月30日から12月30日までの3ヶ月の間にロシア軍の空爆によって殺害された戦闘員の数は1,579人。

ダウトオール首相の発表が事実だとすると、トルコ軍は航空部隊を投入せずに、わずか2日で、ロシア軍の10日強分の戦果をあげた計算になる。

AFP, January 14, 2016、AP, January 14, 2016、ARA News, January 14, 2016、Champress, January 14, 2016、al-Hayat, January 15, 2016、Iraqi News, January 14, 2016、Kull-na Shuraka’, January 14, 2016、al-Mada Press, January 14, 2016、Naharnet, January 14, 2016、NNA, January 14, 2016、Reuters, January 14, 2016、SANA, January 14, 2016、UPI, January 14, 2016などをもとに作成。

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