デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表はシリア国民に対し、ジュネーブ3会議参加予定者に出席を促し、成果をもたらすよう声を上げて欲しいと訴える(2016年1月28日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表はシリア人に向けてビデオ演説(http://webtv.un.org/watch/staffan-de-mistura-special-envoy-for-syria-message-to-the-syrian-people/4726417460001)を英語で行い、シリア国民に対して会議参加予定者に出席を促し、成果をもたらすよう声を上げて欲しいと訴えた(アラビア語翻訳はhttp://webtv.un.org/watch/المبعوث-الخاص-للأمم-المتحدة-لسوريا-ستيفان-دي-مستورا…رسالة-إلى-الشعب-السوري/4726545548001)。

デミストゥラ共同特別代表の演説内容の骨子は以下の通り。

「今日の私のメッセージは、シリア国内外、難民キャンプなどすべての場所にいるすべてのシリア人男性、女性、子供に向けたものです」。

「我々はあなたたちが声を上げることに期待しています。「ハラース」、つまり「もうおしまいにしてくれ」と言って欲しいのです。またシリア内外からこの会議(ジュネーブ3会議)に参加するすべての者に期待していると言い、彼らがシリアにおいて平和的な問題解決にいたるためのヴィジョンを持ち、交渉で妥協でき、また彼らにはそうする必要があることを確信させて欲しいのです」。

「あなた方(シリア国民)は充分な会議を目にしています。そのうちの2回の会議はすでに開催されました。今回の会議が失敗することなどあってはなりません。私たちはあなた方の声を効いてきました。私たちはシリア国民、シリアの女性、男性、そして子供たちに会う度に、あなた方がこう言うのを聞いてきました。「殺戮、拷問、投獄はもういい、「ハラース」(おしまいにしてくれ)、「キファーヤ」(もういい)」と言うのを聞いてきました」。

「私たちはこうした声を聞いてきました。私たちは今、この会議に参加するすべての者にあなた方が向けているこうした声を聞かねばなりません。「この会議を失ってはならないチャンスとしなければならない」という声を聞かねばなりません」。

「私たちは国連が示すヴィジョンであなた方を失望させるつもりはありません。あなた方は我々はシリア国民を見捨てないことが分かっています。しかし、私たちは今が好機で、我々が全力を尽くすであろうということをあなた方に感じて欲しいのです」。

UN, January 28, 2016

UN, January 28, 2016


AFP, January 28, 2016、AP, January 28, 2016、ARA News, January 28, 2016、Champress, January 28, 2016、al-Hayat, January 29, 2016、Iraqi News, January 28, 2016、Kull-na Shuraka’, January 28, 2016、al-Mada Press, January 28, 2016、Naharnet, January 28, 2016、NNA, January 28, 2016、Reuters, January 28, 2016、SANA, January 28, 2016、UPI, January 28, 2016などをもとに作成。

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