米仏はアレッポ市南北郊外などでの戦闘激化に関してシリア軍の停戦違反に警鐘を鳴らす(2016年4月12日)

米国務省のマーク・トナー報道官は、11日にジョン・ケリー国務長官とロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣が行った電話会談に関して、ケリー国務長官がシリア国内での停戦違反(とりわけシリア軍による停戦違反の可能性)について懸念を表明したことを明らかにした。

トナー報道官は「我々は、最近の暴力行為の激化に懸念を感じており、その中には停戦違反だと思われる行為もある…。ロシア外務大臣との電話会談で、国務長官はどの集団がどこで戦闘しているのかを確定するために行動するべきであると強調した…。我々は、みなが停戦違反を犯さずに…シャームの民のヌスラ戦線やダーイシュ(イスラーム国)(との戦い)に集中せねばならないと話した」と述べた。

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フランス外務省報道官は、アレッポ市南部・北部郊外、ダマスカス郊外県東グータ地方での戦闘激化に関して「我々はここ数日の暴力の再発に懸念を表明する。シリア政府およびその同盟者がアレッポ、東グータに対して行う攻撃が停戦を脅かすと警鐘を鳴らす」と述べた。

AFP, April 12, 2016、AP, April 12, 2016、ARA News, April 12, 2016、Champress, April 12, 2016、al-Hayat, April 13, 2016、Iraqi News, April 12, 2016、Kull-na Shuraka’, April 12, 2016、al-Mada Press, April 12, 2016、Naharnet, April 12, 2016、NNA, April 12, 2016、Reuters, April 12, 2016、SANA, April 12, 2016、UPI, April 12, 2016などをもとに作成。

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