米国、トルコ、サウジアラビアが支援するイスラーム過激派と「穏健な反体制派」の連合体シャーム戦線が「ロシアと共謀」しようとしたナスル旅団の幹部を逮捕(2016年6月8日)

アレッポ県では、ARA News(6月8日付)によると、アレッポ県北部およびアレッポ市一帯で活動するシャーム戦線は、ナスル旅団のアフマド・マフムード・ファットゥーフ氏を含む同旅団メンバー多数をアレッポ市北部郊外で拘束した。

シャーム戦線の声明によると、拘束はナスル旅団が「ロシアおよびシリア政府と共謀し、連絡をとっていた」ことが理由だという。

シャーム戦線はまた、「米国とロシアは信用できない。この二国を反体制派の戦略的同盟者とみなすことは間違っている。有志連合への接近やロシアとの連携は大きな間違えだ」と強調した。

シャーム戦線は、トルコ、サウジアラビア、米国が支援するイスラーム過激派と「穏健な反体制派」の連合組織で、「命じられるままに進め」連合、ムジャーヒディーン軍、イスラーム戦線、シャーム自由人イスラーム運動、ヌールッディーン・ザンキー運動、アサーラ・ワ・タンミヤ運動、ハズム運動からなっている。

AFP, June 8, 2016、AP, June 8, 2016、ARA News, June 8, 2016、Champress, June 8, 2016、al-Hayat, June 9, 2016、Iraqi News, June 8, 2016、Kull-na Shuraka’, June 8, 2016、al-Mada Press, June 8, 2016、Naharnet, June 8, 2016、NNA, June 8, 2016、Reuters, June 8, 2016、SANA, June 8, 2016、UPI, June 8, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.