ロシア国防省「シリア赤新月社と国連の車列が攻撃を受けた時間、現場上空を有志連合の無人航空機が旋回していた」(2016年9月21日)

ロシア国防省のイゴール・コナシェンコフ報道官は声明を出し、19日にアレッポ県アウラム・クブラー町で人道支援物資を輸送中のシリア赤新月社と国連の支援チームの車列が攻撃を受けた事件に関して、米主導の有志連合に所属する無人航空機が現場上空を飛行していたと発表した。

コナシェンコフ報道官は声明で、トルコ南部のインジルリク航空基地を離陸した無人航空機RQ-1プレデター1機が19 日にアウラム・クブラー町上空に飛来、約30分間旋回を続けた後に同地を去ったとしたうえで、この無人戦闘機は「偵察だけでなく空爆も可能」だと付言し、有志連合による空爆の可能性を示唆した。

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しかし、米国防総省のジェフ・デイヴィス報道官は、ロシア外務省のこの声明を否定した。

AFP, September 21, 2016、AP, September 21, 2016、ARA News, September 21, 2016、Champress, September 21, 2016、al-Hayat, September 22, 2016、September 23, 2016、Iraqi News, September 21, 2016、Kull-na Shuraka’, September 21, 2016、al-Mada Press, September 21, 2016、Naharnet, September 21, 2016、NNA, September 21, 2016、Reuters, September 21, 2016、SANA, September 21, 2016、UPI, September 21, 2016などをもとに作成。

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