アレッポ市北西部のヌッブル市、ザフラー町、アッザーン山のイラン革命防衛隊基地を何者かが爆撃、ロシアは誤爆を否定(2016年11月27日)

アレッポ県では、ARA News(11月27日付)によると、ロシア軍と思われる戦闘機が、シリア政府支配下のザフラー町を誤爆し、住民複数人が死傷した。

ヌッブル・ザフラー・ニュース抵抗ネットワーク(11月28日付)によると、空爆には6機の戦闘機が参加、ヌッブル市各所にクラスター爆弾や燃料気化爆弾が投下され、民間人複数が死傷した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(11月28日付)によると、空爆は、イラン・イスラーム革命防衛隊の再重要拠点があるアッザーン山一帯にも行われたという。

これに関して、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部の報道官は、「シリアの正統な政府および軍の支配下にある地域に対して空爆を実施した戦闘機の所属について、メディアを通じて声明を出すことの許可を得ていない。ただし、空爆は8回におよび、防空システムに(空爆を実施した)戦闘機は捕捉されたが、モスクワの軍司令部からこれらの戦闘機に対処する命令は受けなかった」と述べたうえで、ロシア軍の空爆への関与を否定した。

AFP, November 28, 2016、AP, November 28, 2016、ARA News, November 28, 2016、November 29, 2016、Champress, November 28, 2016、al-Durar al-Shamiya, November 28, 2016、al-Hayat, November 29, 2016、November 30, 2016、Iraqi News, November 28, 2016、Kull-na Shuraka’, November 28, 2016、November 29, 2016、al-Mada Press, November 28, 2016、Naharnet, November 28, 2016、NNA, November 28, 2016、Reuters, November 28, 2016、SANA, November 28, 2016、Shabaka Akhbar Nubbul al-Zahra’ al-Samida, November 28, 2016、UPI, November 28, 2016などをもとに作成。

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