イラク人民兵組織ヌジャバー運動はイスラエル首相のロシア訪問に合わせて、イランで「ゴラン解放軍団」の結成を発表(2017年3月8日)

イラク人からなる民兵組織ヌジャバー運動は、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相のロシア訪問に合わせるかたちで、「ゴラン解放軍団」の結成を発表した。

RT(3月8日付)によると、ヌジャバー運動のハーシム・ムーサウィー報道官はイランのタスニーム通信本社(テヘラン)で記者会見を開き、「シリアでの一連の勝利を受け、我々はゴラン解放軍団を結成した。この軍団は充分訓練され、綿密な計画を有し、特殊部隊から構成され、近代的な戦略兵器を装備している。シリア政府の要請があれば、我々はゴラン高原解放に向けて、我々の同盟者を加勢する用意がある」と述べた。

ムーサウィー報道官はそのうえで「我々は、この地域のアラブ・イスラーム諸国がイスラエルを前にして小国家に分断されることを許さない」と強調するとともに、「我々はテロリストの最後の1人が退去するまで、シリアから撤退しない。我々はシリアですべての宗派のために戦っている。我々にはシリアの人口動態を変更する意図はない」と付言した。

Tasnim News, March 8, 2017

 

AFP, March 8, 2017、AP, March 8, 2017、ARA News, March 8, 2017、Champress, March 8, 2017、al-Hayat, March 9, 2017、Iraqi News, March 8, 2017、Kull-na Shuraka’, March 8, 2017、al-Mada Press, March 8, 2017、Naharnet, March 8, 2017、NNA, March 8, 2017、Reuters, March 8, 2017、RT, March 8, 2017、SANA, March 8, 2017、UPI, March 8, 2017などをもとに作成。

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