トルコのユルドゥルム首相「YPG主体のシリア民主軍のトルコへの越境砲撃で5人が死亡」(2018年2月2日)

トルコのビンアリ・ユルドゥルム首相は、シリア民主軍がアレッポ市一帯からトルコ領内に向けて撃ったロケット弾により、民間人5人が死亡、100人以上が負傷していると述べた。

ユルドゥルム首相は首都アンカラでの高速道路建設の着工式で、「卑しいテロリストどもは、この12日間で、ハタイ県、キリス県に82発もの砲弾を撃ち込んできた。これにより、民間人5人が死亡、100人以上が負傷している」と述べた。

『ハヤート』(2月3日付)によると、ハタイ県のシリア国境に近いレインハル市に2日、ロケット弾5発が着弾、1人が死亡、9人が負傷した。

また、トルコの複数メディアによると、キリス県にも5発のロケット弾が着弾し、3人が負傷したという。

なお、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍はトルコ領内への越境砲撃への関与を否定している。

AFP, February 2, 2018、ANHA, February 2, 2018、AP, February 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 2, 2018、al-Hayat, February 3, 2018、Reuters, February 2, 2018、SANA, February 2, 2018、UPI, February 2, 2018などをもとに作成。

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