トルコ軍の砲撃で進軍を阻止されていたシリア政府派遣の「人民部隊」がロジャヴァの拠点都市アフリーン市に到着(2018年2月22日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月22日付)によると、シリア政府が派遣した「人民部隊」が、西クルディスタン移行期民政局の拠点都市アフリーン市に入った(https://www.facebook.com/shady.hulwe/videos/1751748314877234/?t=22)。

20日から派遣が開始された「人民部隊」に対して、トルコ軍は20日、アフリーン市への到達を阻止するとして砲撃を加えていた。

ドゥラル・シャーミーヤ(2月22日付)によると、20、21日に引き続き、「人民部隊」の車列は、トルコ軍と反体制武装集団の侵攻を受けるアフリーン郡に入った。

SANA(2月22日付)によると、アフリーン市で「人民部隊」を歓迎し、祖国への帰属を確認するためのデモが行われ、住民数百人が参加した。

SANAが配信した写真には、アフリーン市中心街の広場で、アサド大統領の写真、シリア国旗を掲げるデモ参加者、軍服を着た「人民部隊」の隊員が映っている。

SANA, February 22, 2018

SANA, February 22, 2018

SANA, February 22, 2018

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西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊(YPG)のヌーリー・マフムード報道官は、シリア政府がアレッポ県アフリーン郡に派遣した「人民部隊」に関して、ロイター通信(2月22日付)に対して、「数百人がアフリーン郡の前線に展開した。だが、その数はトルコ軍に立ち向かうには十分ではない」と述べた。

AFP, February 22, 2018、ANHA, February 22, 2018、AP, February 22, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 22, 2018、al-Hayat, February 23, 2018、Reuters, February 22, 2018、SANA, February 22, 2018、UPI, February 22, 2018などをもとに作成。

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