新興のアル=カーイダ系組織からなる「信者を煽れ」作戦司令室がイドリブ県シリア軍拠点を攻撃、ハマー県ではシリア軍とシャーム解放機構などが交戦(2019年1月25日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、新興のアル=カーイダ系組織フッラース・ディーン機構、アンサール・ディーン戦線、アンサール・タウヒード、アンサール・イスラーム集団からなる「信者を煽れ」作戦司令室が、サルミーヤ村、シャンム・ハワー村一帯のシリア軍拠点を砲撃した。

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ハマー県では、SANA(1月25日付)によると、シリア軍がジャナービラ村一帯でシャーム解放機構の拠点を、ラターミナ町一帯、カフルズィーター市一帯でイッザ大隊(イッザ軍)の拠点を砲撃した。

シリア軍はまた、ハスラーヤー村、アルバイーン村一帯からシリア政府支配地域に潜入しようとした反体制総集団を迎撃した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍は、ラターミナ町、アトシャーン村、ハスラーヤー村一帯、ジャイサート村、サフル丘、ジスル・バイト・ラース村、フワイズ村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7 件(ハマー県4件、アレッポ県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を29件(ハマー県17件、イドリブ県5件、アレッポ県5件、ラタキア県2件)を確認した。

AFP, January 25, 2019、ANHA, January 25, 2019、AP, January 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 25, 2019、al-Hayat, January 26, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 25, 2019、Reuters, January 25, 2019、SANA, January 25, 2019、UPI, January 25, 2019などをもとに作成。

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