ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから374人、ヨルダンから1,022人の難民が帰国、避難民3人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年7月16日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(7月16日付)を公開し、7月15日に難民1,396人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは374人(うち女性52人、子供89人)、ヨルダンから帰国したのは1,022人(うち女性326人、子供553人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は311,096人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者101,916人(うち女性18,602人、子ども31,303人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者208,180人(うち女性4,559人、子ども7,722人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 539,376人(うち女性130,697人、子供222,002人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,647,187人(うち女性1,994,156人、子供3,390,065人)。

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一方、国内避難民3人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは3人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は33,794人(うち女性8,674人、子供12,715人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,302,390人(うち女性391,233人、子供656,481人)となった。

なお、グラーブ山通行所を経由して帰還した3人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 16, 2019をもとに作成。

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