トルコの支援を受ける国民解放戦線の報道官はロシア軍地上部隊がハマー県北部の前線で戦闘に参加しているとロイター通信に述べる一方、ロシア国防省はこれを否定(2019年7月18日)

ロイター通信(7月18日付)は、複数の反体制武装集団司令官の話として、シリア軍と親政権民兵の苦戦が伝えられるイドリブ県とハマー県の前線にロシア軍が陸軍特殊部隊を派遣したと伝えた。

同通信社によると、ロシア軍地上部隊はこれまでは後方で作戦を指揮してきただけだったが、トルコの支援を受ける国民解放戦線のナージー・ムスタファー報道官(大尉)は「ロシア軍特殊部隊は今、戦場にいる」としたうえで、ハマー県北部のハマーミーヤート村一帯に展開していると述べたという。

ロシア軍地上部隊の派遣が事実であれば、4月末にイドリブ県を中心とする緊張緩和地帯に対するシリア・ロシア軍の爆撃が再開されて以降、初めての動き。

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これに対して、ロシア国防省は声明を出し、イドリブ県一帯での戦闘にロシア軍特殊部隊が参加しているとの報道は「フェイク」だと否定、シリア領内にロシアの陸軍部隊は駐留していないと強調した。

AFP, July 18, 2019、ANHA, July 18, 2019、AP, July 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 18, 2019、Reuters, July 18, 2019、SANA, July 18, 2019、SOHR, July 18, 2019、UPI, July 18, 2019などをもとに作成。

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