トルコで活動する暫定内閣保健省所轄の医師組合が新型コロナウイルスの感染を阻止するため、シリア政府地域に接する通行所を閉鎖するよう要請(2020年3月11日)

トルコのガジアンテップで活動するシリア革命反体制勢力国民連立(シリア国民連合)傘下の暫定内閣の保健省が所轄する北部医師組合は声明を出し、シリア政府支配地域からの新型コロナウイルスの感染を阻止するため、同地域とトルコ占領地(「ユーフラテスの盾」、「オリーブの枝」地域)をつなぐアレッポ県のすべての通行所を閉鎖する措置を講じるよう要請した。

北部医師組合はまた「国境通行所が早急に閉鎖されなければ、シリア北部はこの病気(新型コロナウイルス)の脅威に脅かされ、同地域の医療安全に悲劇が起きる」と警鐘を鳴らした。

なお、3月11日現在、トルコ占領地が接するトルコ、シリア政府支配地域のいずれもにおいても、新型コロナウイルス感染者は確認されていない。

AFP, March 11, 2020、ANHA, March 11, 2020、AP, March 11, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 11, 2020、Reuters, March 11, 2020、SANA, March 11, 2020、SOHR, March 11, 2020、UPI, March 11, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.