米軍とロシア軍のパトロール部隊が住民の抵抗に合う(2020年6月2日)

ハサカ県では、SANA(6月2日付)によると、シリア軍兵士と住民が、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊の街道で、米軍装甲車8輌からなるパトロール部隊の進行を阻止し、退却させた。

シリア人権監視団によると、米軍部隊は、街道をタッル・タムル町に向かって進んでいたが、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町西のダルダーラ村で進行を阻止された。

部隊は、側道を迂回し、ロシア軍基地の後背地に到達、同地の街道上に新たな検問所を設置したという。

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同じく、ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍装甲車約15輌からなるパトロール部隊が、トルコ国境に面するマーリキーヤ(ダイリーク)市に近いカーサーン村に新たな軍事基地を建設する目的で入ったが、地元の住民の抵抗を受けて、撤退を余儀なくされた。

ロシア軍パトロール部隊はその後、5月28日に基地を設置したばかりのカスル・ディーブ村に向かったが、そこでも住民の抵抗にあった。

AFP, June 2, 2020、ANHA, June 2, 2020、AP, June 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 2, 2020、Reuters, June 2, 2020、SANA, June 2, 2020、SOHR, June 2, 2020、UPI, June 2, 2020などをもとに作成。

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