ダルアー市ダルアー・バラド地区に立て籠もりを続ける元反体制武装集団メンバーらが退去を拒否するなか、彼らを代表する中央委員会はトルコ占領地ではなく、トルコ、ないしはヨルダン行きを提案(2021年9月3日)

ダルアー県では、シリア人権監視団、SANA(9月3日付)によると、武装解除を拒否し、ダルアー市ダルアー・バラド地区で籠城を続けている元反体制武装集団メンバーらが、ロシアの仲介により8月31日に彼らを代表する中央委員会とシリア政府側の治安委員会が停戦合意を交わしたにもかかわらず、合意内容を拒否し、その履行を妨害する一方、中央委員会側が武装解除拒否者をトルコ占領下のシリア北部ではなく、トルコ、ないしはヨルダンに出国させることを新たに要求した。

**

一方、タッル・サマン村では、シリア軍部隊が住民1人を銃で撃ち、殺害した。

AFP, September 3, 2021、ANHA, September 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2021、Reuters, September 3, 2021、SANA, September 3, 2021、SOHR, September 3, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.