ロシア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方を11回にわたって爆撃、シャーム解放機構のメンバー1人死亡(2021年9月22日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村を9回にわたって爆撃し、シャーム解放機構のメンバー1人が死亡した。

ロシア軍は9月22日の夜にも、バイニーン村の灌木地帯を4回にわたって爆撃した。

シリア軍も、マアーッラト・ナアサーン村を砲撃し、子供2人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村、カーヒラ村、サルマーニーヤ村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山地方のカッバーナ村一帯を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を14件(イドリブ県5件、ラタキア県4件、アレッポ県3件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は10件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を17件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, September 22, 2021、ANHA, September 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 22, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 22, 2021、Reuters, September 22, 2021、SANA, September 22, 2021、SOHR, September 22, 2021などをもとに作成。

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