武装解除と社会復帰の手続きが続くダルアー県タスィール町でシリア軍第4師団傘下の民兵司令官が殺害される(2021年9月29日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍第4師団傘下で活動する地元の民兵の司令官が、元反体制武装集団メンバー、指名手配者、兵役忌避者らが所持していた武器のシリア軍への引き渡しと社会復帰にかかる手続きが行われているタスィール町で正体不明の武装集団に銃で撃たれて死亡した。

また、 シリア人権監視団は、ダルアー市ダルアー・バラド地区での和解合意が交わされた9月初め以降、同地およびタファス市、タッル・シハーブ町、アジャミー村、ナフジュ村、ヤードゥーダ村、ムザイリーブ町、ジッリーン村、ザイズーン村などで、シリア軍に武器を引き渡し、社会復帰手続きを済ませた元反体制武装集団メンバー、指名手配者、兵役忌避者らが4,100人に上っていると発表した。

うち1,200人がダルアー市ダルアー・バラド地区、2,900人がそれ以外の市町村で手続きを済ませ、650丁の武器がシリア軍に引き渡されたという。

SAN(10月3日付)によると、シリア軍はまた、シャジャラ町、クサイル村、タスィール町などヤルムーク川河畔地域一帯に展開した。

 

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を21件(イドリブ県11件、ラタキア県4件、アレッポ県4件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は12件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を6件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, September 29, 2021、ANHA, September 29, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 29, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 29, 2021、Reuters, September 29, 2021、SANA, September 29, 2021、October 3, 2021、SOHR, September 29, 2021などをもとに作成。

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