北・東シリア自治局の支配下にあるハサカ県アッターラ村で住民がシリア民主軍の活動に抗議するデモが発生、シリア民主軍は実弾を使用し強制排除(2021年11月22日)

ハサカ県では、SANA(11月22日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるアッターラ村で住民が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の活動に抗議するデモを行った。

これに対して、シリア民主軍は、四輪駆動車20台以上と兵士数十人を派遣し、デモ参加者に実弾を発砲して強制排除し、ハサカ市とシャッダーディー市を結ぶ街道に並ぶ商店を閉めさせ、商品を強奪した。

これに対して、住民は投石やタイヤを燃やして道路を封鎖することで対抗した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にある県北部のルワイシド村を通るハラーフィー街道に設置されている検問所(ルワイシド検問所)近くで、灯油を積んだトレーラーが正体不明の武装集団の襲撃を受けて、運転手1人が殺害された。

一方、シリア民主軍のパトロール部隊が県東部のアブー・ハマーム市の住宅を急襲、住民1人を拘束しようとしたが、この住民が銃を撃つなどして抵抗したために戦闘となった。

抵抗した住民は逮捕されたが、戦闘によってシリア民主軍の兵士1人とこの住民が負傷した。

AFP, November 22, 2021、ANHA, November 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 22, 2021、Reuters, November 22, 2021、SANA, November 22, 2021、SOHR, November 22, 2021などをもとに作成。

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