2014年1月28日のシリア情勢:国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、軍がアレッポ市南東部一帯で「若干進軍」し、カルム・カスル地区を制圧した。

ラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、この進軍に関してAFP(1月28日付)に、2012年以来、軍はほぼ毎日アレッポ市東部への進軍と試みてきたが、今回それが初めて成功したと述べた。

これに関して『ワタン』(1月28日付)は、軍がアレッポ市東部のナイラブ航空基地、南部のアズィーザ村の奪還作戦を皮切りに、アレッポ市のバルワラ地区、カルム・カスル地区、カルム・タッラーブ地区の制圧に向けた作戦を本格化させたと報じた。

またシリア人権監視団によると、軍はアレッポ市カーディー・アスカル地区、マイサル地区を空爆し、少なくとも3人が死亡した。

同監視団によると、軍の進軍と反体制武装集団の戦闘を恐れ、マイサル地区、マルジャ地区、インザーラート地区の住民が避難を開始したという。

一方、SANA(1月28日付)によると、アレッポ市のカーディー・アスカル地区で軍が反体制武装集団の武器庫を破壊し、またジャズマーティー地区、シャッアール地区、ナイラブ地区、ハナーヌー地区、ラーシディーン地区、ダウワール・ハーウーズ周辺、ナイラブ陸橋周辺の農場、ジュダイダ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ中央刑務所周辺、マアーッラト・アルティーク村、マンスーラ村、アンジャーラ村、ヒーラーン村、ダフラト・ブライジュ村、クワイリス村、ラスム・アッブード村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(1月28日付)によると、カフルラーター村、アブー・ズフール町、タッル・サラムー村、マアッラト・ヌウマーン市郊外、マアッラーター村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、ラジオ・ロザナ(1月28日付)によると、キリスト教徒が多く住むいわゆる「ナサーラー(キリスト教徒)地方」で、シリア民族社会党が編成した民兵(国防隊、ないしは人民諸委員会)と「ジュンド・シャーム」を名乗る反体制武装集団が交戦した。

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ラッカ県では、アフバール・アーン(1月28日付)が、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が制圧したラッカ市内で、女性警官がニカーブを着用していない女性を公衆の面前で罵倒し、ダーイシュの拘置所に連行する事件が散見されている、と報じた。

AFP, January 28, 2014、Akhbar al-An, January 28, 2014、AP, January 28, 2014、Champress, January 28, 2014、al-Hayat, January 29, 2014、Iraqinews.com, January 28, 2014、Kull-na Shuraka’, January 28, 2014、Naharnet, January 28, 2014、NNA, January 28, 2014、al-Quds al-‘Arabi, January 28, 2014、Reuters, January 28, 2014、Rihab News, January 28, 2014、SANA, January 28, 2014、UPI, January 28, 2014al-Watan, January 28, 2014などをもとに作成。

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