ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村を2回にわたって爆(2022年1月15日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村を2回にわたって爆撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

また、シリア軍もファッティーラ村、カンスフラ村、バイニーン村、フライフィル村を砲撃した。

一方、トルコ国境近くのアティマ村では、国民解放戦線の司令官が乗った車が正体不明の武装集団の襲撃を受けた。

車には、司令官のほか、妻と子供たちが乗っており、司令官が負傷した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村、クライディーン村を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ジャースィム市で住民が自宅前で何者かによって銃で撃たれて死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反8件(イドリブ県2件、ラタキア県1件、アレッポ県3件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反1件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, January 15, 2022、ANHA, January 15, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 15, 2022、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 15, 2022、Reuters, January 15, 2022、SANA, January 15, 2022、SOHR, January 15, 2022などをもとに作成。

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