ダイル・ザウル県スワル町で、住民が抗議デモを行い、シリア民主軍によって拘束された同軍傘下のダイル・ザウル軍事評議会の戦闘員27人の釈放を求める(2022年8月1日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるスワル町で、住民が町内の道路でタイヤを燃やすなどして抗議デモを行い、米軍が違法に駐留するウマル油田でのパトロール中に人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍によって拘束された同軍傘下のダイル・ザウル軍事評議会の戦闘員27人の釈放を求めた。

これに関して、オリエント・ニュース(8月2日付)は複数の地元筋の話として、シリア民主軍がダイル・ザウル県出身のアラブ人メンバー25人あまりを拘束したと伝えた。

シリア民主軍の司令官の1人で、アラブ人への敵意が強いことで知られるハリール・ルクマーン氏とアラブ人メンバーが口論になったのがきっかけだという。

AFP, August 1, 2022、ANHA, August 1, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 1, 2022、Orient News, August 2, 2022、Reuters, August 1, 2022、SANA, August 1, 2022、SOHR, August 1, 2022などをもとに作成。

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