トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域とシャーム解放機構の支配下にあるいわゆる「解放区」の複数の市町村で、金曜日の集団礼拝後にシャーム解放機構による住民の恣意的逮捕に抗議するデモが発生した。
デモが発生したのは、トルコ占領下のアレッポ県アアザーズ市、シャーム解放機構支配下のアレッポ県のアターリブ市、ダーラ・イッザ市、サッハーラ村、イドリブ県のカフルタハーリーム町、カッリー町、ダイル・ハッサーン村、アティマ村の国内避難民(IDPs)キャンプ(アティマ・キャンプ)。
デモ参加者らは、シャーム解放機構の刑務所に収監されている住民の釈放を求めるとともに、恣意的逮捕に拒否の姿勢を示した。
イナブ・バラディー(5月12日付)によると、抗議デモ発生の背景には、アラブ諸国とシリアの関係正常化への不満もあるという。
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一方、シリア人権監視団によると、トルコの占領下(「ユーフラテスの盾」地域)にあるアレッポ県のバーブ市、アアザーズ市では、「犯罪者アサドとの正常化に反対」というスローガンのもと、アラブ諸国とシリアの関係正常化に抗議するデモが行われた。
また、アターリブ市での抗議デモに対して、シャーム解放機構の総合治安機関が介入し、参加者を強制排除した。
AFP, May 12, 2023、ANHA, May 12, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 12, 2023、‘Inab Baladi, May 12, 2023、Reuters, May 12, 2023、SANA, May 12, 2023、SOHR, May 12, 2023などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
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