トルコ軍がアレッポ県北部、ラッカ県北部、ハサカ県北部をドローンなどで攻撃、シリア民主軍、シリア軍多数が死傷(2023年6月14日)

アレッポ県では、ANHA(6月14日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市近郊北西のダンダニーヤ村を無人航空機(ドローン)で爆撃し、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会の戦闘員4人が死亡した。

爆撃が行われていた時、マンビジュ軍事評議会の部隊は、トルコ軍の砲撃で負傷した子供2人を含む住民3人を救出しようとしていたという。

一方、シリア人権監視団は、爆撃に際してマンビジュ軍事評議会の部隊が負傷者を救出しようとしていたと発表した。

ANHAによると、トルコ軍はまたマンビジュ市近郊のアラブ・ハサン村をドローンで爆撃し、民間人1人が死亡した。

シリア人権監視団によると、死亡したのは塹壕の掘削に従事する労働者。

このほかにも、シリア人権監視団によると、トルコ軍はサイヤード村をドローンで爆撃、マンビジュ軍事評議会の戦闘員2人が死亡した。

一方、ANHA、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市一帯(いわゆるシャフバー地区)において、トルコ軍はシャワーリガ村とバイナ村一帯をドローンで爆撃し、シャワーリガ村でシリア軍兵士2人が負傷、バイナ村一帯でシリア軍兵士1人が死亡、1人が負傷した。

トルコ軍はまた、マイヤーサ村一帯をドローンで爆撃したが、この爆撃による死傷者はなかった。

トルコ軍はさらに、シリア政府の支配下にあるタッル・リフアト市一帯に展開するシリア軍の拠点1ヶ所をドローンで爆撃、シリア軍兵士5人が死亡、2人が負傷した。

シリア人権監視団によると、負傷者は6人。

このほかにも、トルコ軍はシリア国民軍とともに、スーガーニカ村、バイナ村、シャワーリガ村、マンナグ村を砲撃した。

一連の攻撃に関して、トルコ国防省は、アレッポ県タッル・リフアト市一帯とマンビジュ市一帯での13日以降の戦闘で、人民防衛隊(YPG)/クルディスタン労働者党(PKK)の戦闘員41人を無力化したと発表した。

アナトリア通信(6月14日付)が伝えた。

これに関して、シリア民主軍の広報センターはツイッターの公式アカウント(https://twitter.com/SDFinformation/)で声明を出し、これを否定した。

 

シリア人権監視団によると、アキーバ村近郊での攻撃で負傷していたアフリーン解放軍団の戦闘員2人が17日死亡、また22日にも重傷を負っていた同軍団の戦闘員1人が死亡した。

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ハサカ県では、ANHA(6月14日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市とカフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市を結ぶ街道沿線のシューラク村のセメント集積所一帯を砲撃し、移動中の車複数台が大破、住民4人が負傷した。

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ラッカ県では、ANHA(6月14日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のカーリディーヤ村、M4高速道路沿線を砲撃した。

AFP, June 14, 2023、Anadolu Ajansı, June 14, 2023、ANHA, June 14, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 14, 2023、Reuters, June 14, 2023、SANA, June 14, 2023、SOHR, June 14, 2023、June 17, 2023、June 22, 2023などをもとに作成。

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