シリア・ロシア軍はイドリブ県を爆撃し、トルクマン・イスラーム党の戦闘員や民間人を殺傷(2023年6月25日)

国防省は声明を出し、「武装テロ集団」が最近数日間にハマー県、ラタキア県に対して行った攻撃により、多数の民間人が犠牲となり、住民の財産に甚大な損害がもたらされたことへの報復として、シリア軍武装部隊がロシア軍と協力して、イドリブ県内にあるテロリストの拠点複数ヶ所、貯蔵施設複数ヶ所、無人航空機(ドローン)の発着所複数ヶ所に対して、複数の特殊作戦を実施し、これらの施設、武器、装備、ドローンを破壊、テロリスト数十人を殺傷した、と発表した。

殺害したテロリストのなかには、アブドゥルカリーム・アブー・ダーウード・トゥルキスターニー、サイフッラー・アブー・アブドゥルハック・トゥルキスターニー、ムスタファー・シャイフ・スィット、アブドゥッラフマーン・サアドゥーン、アブー・カッラール、ムハンマド・サイード・ヌスーフ、ラドワーン・マアタルマーウィー、マフムード・シャイフ・ハーッラといった指導者も含まれているという。


SANA(6月25日付)が伝えた。

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シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が爆撃を加えたのは、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県のジスル・シュグール市とイドリブ市西部郊外、ラタキア県のクルド山地方のカッバーナ村一帯(クバイナ丘一帯)。

ジスル・シュグール市に対する爆撃では、民間人6人とトルキスタン・イスラーム党の戦闘員3人が死亡、30人あまりが負傷し、イドリブ市西部に対する爆撃では、民間人3人(うち2人はトルキスタン・イスラーム党のメンバーの家族の子供)とトルキスタン・イスラーム党の戦闘員2人が死亡した。

ホワイト・ヘルメットによると、ジスル・シュグール市に対する爆撃で、民間人9人が死亡、30人以上が負傷、イドリブ市西部郊外に対する爆撃で、民間人3人が死亡、複数が負傷した。

シリア人権監視団によると、その後7月6日に負傷していた若い男性1人が死亡した。

ドゥラル・シャーミーヤ(6月25日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、イドリブ市一帯に対するロシア軍の爆撃は3回、カッバーナ村一帯に対しては4回にわたって行われた。

一方、イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるナイラブ村を砲撃し、住民1人が負傷した。

シリア軍はまた、シャーム解放機構の支配下にあるジスル・シュグール市一帯、カフルヤディーン村一帯、イシュタブリク村一帯、ザーウィヤ山地方のカンスフラ村一帯、バーラ村一帯、マアッルバリート村を砲撃した。

これに対して、イナブ・バラディー(6月25日付)によると、シャーム解放機構はシリア政府の支配下にあるサラーキブ市の軍事複合施設を砲撃したと発表した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、イスリヤー村近郊の砂漠地帯の街道で「イランの民兵」の一つバーキル・ハキーム旅団の車輛が地雷に触れて爆発、民兵3人が死亡、5人が負傷した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構に所属するムアーウィヤ・ブン・アビー・サフヤーン旅団がシリア政府の支配下にあるバイダー村一帯、アブー・アリー山一帯を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるカフルタアール村を砲撃した。

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なお、シリア人権監視団によると、21日以降の一連の攻撃による死者は以下の通り:

  • シリア軍の砲撃による民間人死者4人
  • ロシア軍の爆撃による民間人死者11人
  • 反体制武装集団のドローンの爆撃による民間人死者4人
  • 反体制武装集団の砲撃による民間人死者2人
  • ロシア軍の爆撃による戦闘員死者4人

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サナマイン市で若い男性1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

また、タファス市では、正体不明の武装集団が車を襲撃し、乗っていた警察官4人を殺害、1人を負傷させた。

AFP, June 25, 2023、ANHA, June 25, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 25, 2023、‘Inab Baladi, June 25, 2023、Reuters, June 25, 2023、SANA, June 25, 2023、SOHR, June 25, 2023、July 6, 2023などをもとに作成。

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