イスラエル軍がヒムス県を爆撃する一方、シリア軍が発射した地対空ミサイル1発がイスラエル南部に着弾(2023年7月2日)

国防省は声明を出し、シリア軍が2日の午前0時20分頃、イスラエル軍がレバノンの首都北東上空方面からヒムス県ヒムス市一帯の複数ヶ所に対して爆撃を行い、シリア軍防空部隊がこれを迎撃し、被害は物的被害に限定されたと発表した。

また、SANA(7月2日付)はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/syrianarabnews/)で2日午前0時49分、ツイッターの公式アカウント(https://twitter.com/SanaAjel/)で0時50分に、爆撃が行われたと速報で伝えた。

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一方、イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官は2日午前0時48分、ツイッターのアカウント(https://twitter.com/avichayadraee)を通じて、シリア領内からイスラエル領内に向けて対空ミサイル1発が発射され、同ミサイルは上空で爆発したと見られるとの速報を発表した。

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アヴィハイ・アドライ報道官はまた午前4時53分に、イスラエル軍の戦闘機複数機が、イスラエル領内にミサイルを発射したシリア領内の防空ミサイル発射台を狙ったと発表した。

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さらに午前11時1分、イスラエル軍の戦闘機複数機が、イスラエル領内にミサイルを発射したシリア領内の防空ミサイル発射台を爆撃したとしたうえで、同地の複数の標的も爆撃したと発表した。

また、シリア領内から発射されたミサイルについて、上空で爆発したことを確認、死傷者もなかったと発表した。

イスラエル国防省も12日午前0時49分とツイッターのアカウント(https://twitter.com/IDF/)を通じて、シリア領内からイスラエルに向かって対空ミサイルが発射され、ミサイルがイスラエル領空で爆発したと発表した。

また0時56分、これに対する報復として、イスラエル軍戦闘機複数機が地対空ミサイル発射台などを爆撃したと発表した。

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これに関して、ロシア当事者和解調整センターのオレグ・グリノフ副センター長は以下の通り発表した。

7月2日の午前0時20分から午前0時30分にかけて、イスラエル空軍のF-15戦術戦闘機4機が、地中海からレバノン北部を経由して、ヒムス県一帯の標的に8発の誘導ミサイルによる爆撃を行った。また、午前4時35分から4時39分にかけて、イスラエル空軍F-16戦術戦闘機2機が、レバノン北部からハマー県ミスヤーフ市一帯地域のインフラ施設に対して2発の誘導ミサイルによる爆撃を行った。

なお、グリノフ副センター長の発表によると、この爆撃による死傷者はなかった。

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タイム・オブ・イスラエル(7月2日付)は、発射されたのがロシア製のS-200ミサイル・システムだとしたうえで、ミサイル1発がイスラエル領空で爆発し、その金属片が同国南部のラハトに着弾したと伝え、金属片の写真を公開した。

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シリア人権監視団によると、爆撃は、ヒムス市北東のナジュマ村にある貯蔵庫を狙ったもので、「イランの民兵」1人が死亡、外国人4人が負傷した。

また、タルトゥース県のカドムース町近郊のS-200防空システムが配備された基地が狙われ、シリア軍防空部隊の兵士4人が負傷した。

AFP, July 2, 2023、ANHA, July 2, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 2, 2023、‘Inab Baladi, July 2, 2023、Reuters, July 2, 2023、RIA Novosti, July 2, 2023、SANA, July 2, 2023、SOHR, July 2, 2023、The Time of Israel, July 2, 2023などをもとに作成。

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