アサド大統領はシリアを公式訪問したヨルダンのアイマン・サファディー外務大臣と会談し、シリア難民の帰還問題、二国間関係などについて意見を交わした。
会談のなかで、アサド大統領は、シリア難民の安全な帰還はシリアの国家にとって最優先事項であり、そのための基本インフラや、あらゆるかたちでの復旧・復興の要件を確保し、帰還者が日常生活を取り戻せるようになるための早期回復プログラムの支援が必要だとしたうえで、シリアの国家が実施してきたすべての措置が難民帰還に向けた最善の環境を拡充するのに貢献していると指摘した。
そのうえで、難民問題が純粋に人道的、道徳的な問題で、いかなる政治利用も許されないと改めて強調した。
これに対して、サファディー外務大臣は、シリア難民の帰還に向けたヨルダンの取り組み、アラブ諸国や国連との連携のもとに案出された新たなアイデアについて披露、シリアにおける安定を支援し、二国間関係強化に向けてシリア政府と取り組み、難民帰還に貢献する意思を表明、シリアにおける危機の影響に対処することがより現実的で実利的な選択肢となっていると指摘した。
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サファディー外務大臣はまた、ミクダード外務在外居住者大臣と個別に会談し、二国間関係、シリア情勢、シリア難民の安全な帰還、アラブ連盟首脳会談後の進捗などについて意見を交わした。
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SANA(7月3日付)が伝えた。
AFP, July 3, 2023、ANHA, July 3, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 3, 2023、‘Inab Baladi, July 3, 2023、Reuters, July 3, 2023、SANA, July 3, 2023、SOHR, July 3, 2023などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
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