米主導の有志連合所属と見られるドローンがトルコ占領下のアレッポ県北部を爆撃し、2人を殺傷(2023年7月7日)

アレッポ県では、ホワイト・ヘルメットによると、所属不明の無人航空機(ドローン)がトルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内に位置するバーブ市と同市の西に位置するバザーア村を結ぶ街道を走行中のオートバイを狙って爆撃を行い、乗っていた男性1人が死亡、民間人1人が負傷した。

シリア人権監視団によると、ドローンは米主導の有志連合所属と見られる。

イナブ・バラディー(7月7日付)によると、爆撃現場では、ミサイル4発の残骸が確認された。

同サイトが目撃者の話として伝えたところによると、殺害されたのはハサカ県ハサカ市出身のハマーム・アブー・アナスを名乗る男性。

また、負傷したのは、バザーア村出身のアドナーン・ドゥライイーなる人物。

同サイトは第80監視団(アブー・アミーン)が、米主導の有志連合の航空機2機が午後4時11分に爆撃を実施したと発表したと伝えているが、第80監視団のツイッターのアカウント(https://twitter.com/Najdat567)、テレグラムのアカウント(https://t.me/s/syrianevent1)にそうした書き込みはない。










シリア人権監視団によると、軍服を着た武装グループが、爆撃を受けて、バザーア村にある殺害されたアブー・アナス氏の自宅を強襲、また自宅で通信機器やパソコンが発見されたという。

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一方、シリア人権監視団によると、シリア軍と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がトルコの占領下にある「ユーフラテスの盾」地域内に位置するアレッポ県のバーブ市西のクファイル村に設置されているトルコ軍の基地を砲撃した。

これに対して、トルコ軍とシリア国民軍は同地の南側に広がるシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地を砲撃した。

また、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村一帯でシリア軍、シリア民主軍とトルコ軍、シリア国民軍が砲撃戦を行った。

このほか、ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のクーザリーヤ村にあるシリア軍の陣地を砲撃した。

AFP, July 7, 2023、ANHA, July 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 7, 2023、‘Inab Baladi, July 7, 2023、Reuters, July 7, 2023、SANA, July 7, 2023、SOHR, July 7, 2023などをもとに作成。

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