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越境(クロスボーダー)人道支援を認める国連安保理決議第2672号の期限最終日にバーブ・ハワー国境通行所を経由して、人道支援物資を積んだ国連の車輛がトルコからシャーム解放機構の支配地に入る(2023年7月10日)

トルコからの越境(クロスボーダー)人道支援や、政府支配地からの境界経由(クロスライン)の人道支援、早期復旧プログラムの推進などを定めた国連安保理決議第2672号(2023年1月9日採択)の期限最終日にあたる2023年7月10日、イドリブ県のバーブ・ハワー国境通行所を経由して、人道支援物資を積んだ国連の車輛が、トルコからシャーム解放機構の支配地に入った。

バーブ・ハワー国境通行所のフェイスブック・アカウント(https://www.facebook.com/BabAlhawaBC/)には、27輛の大型トレーラーが写っている。

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国連人道問題調整事務所(OCHA)が7月9日付で発表した報告書によると、シリア全土で人口の70%に相当する1530万人が支援を必要としており、うち1200万人が食料不足、290万人が飢餓状態にあり、33万人以上がトルコ・シリア大地震で家を失っているという。

AFP, July 10, 2023、ANHA, July 10, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2023、‘Inab Baladi, July 10, 2023、Reuters, July 10, 2023、SANA, July 10, 2023、SOHR, July 10, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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