ダーイシュは第4代カリフのアブー・フサインがシャーム解放機構によって殺害されたと非難、アブー・ハフス・ハーミシー・クライシーを第5代カリフに任命したと発表(2023年8月3日)

ダーイシュ(イスラーム国)のアブー・フザイファ・アンサーリー新報道官は、フルカーン広報制作機構を通じて「あなた方が誓った忠誠を吉報への前兆としよう」と題された30分12秒の音声声明を出し、イドリブ県内で、指導者(第4代カリフ)のアブー・フサイン・フサイニー・クラシーを捕捉しようとした「背教と不貞の機構」と交戦し負傷、その後死亡したとしたうえで、後任としてアブー・ハフス・ハーミシー・クライシーを新指導者(第5代カリフ)に任命したと発表した。

「背教と不貞の機構」とはシャーム解放機構のこと。

アンサーリー報道官によると、シャーム解放機構はアブー・フサインの遺体を忠誠の証としてトルコ政府に引き渡したほか、アブー・ウマル・ムハージル報道官ら幹部を拘束した。

アブー・フサインについては、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が5月1日に国家情報機関(MiT)が4月30日に殺害したと明かしていた。

AFP, August 3, 2023、ANHA, August 3, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 3, 2023、‘Inab Baladi, August 3, 2023、Reuters, August 3, 2023、SANA, August 3, 2023、SOHR, August 3, 2023などをもとに作成。

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