ダイル・ザウル県では、ダイル・ザウル軍事評議会、アラブ系部族民兵と、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の戦闘が小康状態に入った。
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シリア人権監視団によると、ユーフラテス川東岸のブサイラ市からシリア政府支配下のユーフラテス川西岸に渡ろうとしていた地元武装集団が無人航空機(ドローン)の爆撃を受け、1人が死亡、1人が負傷した。
ブサイラ市は、ダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族民兵が一時占拠していたが2日までにシリア民主軍が奪還、掃討作戦が開始された。
また、ズィーバーン町では、シリア民主軍から兵士20人あまりが離反し、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸に逃走しようとしたが、シリア民主軍がこれを攻撃、これにより少なくとも8人が死傷した。
シリア民主軍はさらに、前日までにその大部分を制圧していたシュハイル村を完全に制圧した。
一方、ユーフラテス川西岸のムジャーワダ村から、東岸のハジーン市に向けてロケット弾が複数発撃ち込まれた。
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シリア人権監視団によると、27日以降の戦闘による死者は71人、負傷者は99人に達した。
死者の内訳は、民間人が9人(うち子供5人、女性2人)、ダイル・ザウル軍事評議会、アラブ系部族の民兵側が39人、シリア民主軍が23人。
負傷者の内訳は、ダイル・ザウル軍事評議会、アラブ系部族の民兵側が54人、シリア民主軍が32人、民間人13人。
AFP, September 3, 2023、ANHA, September 3, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2023、‘Inab Baladi, September 3, 2023、Reuters, September 3, 2023、SANA, September 3, 2023、SOHR, September 3, 2023などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
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