ラッカ県では、アラビー・ジャディード(9月5日付)やシリア人権監視団によると、(シリア国民軍に所属する)アラブ系部族がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のジャディーダ村、ハーリディーヤ村、フーシャーン村、M4高速道路沿線を砲撃した。
ANHA(9月5日付)によると、この砲撃により住民1人が負傷した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会が、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内のバルシャーヤー村(カッバースィーン村近郊の)近くに設置されているシリア国民軍の陣地を砲撃し、スルターン・スライマーン・シャー師団とハムザ師団の戦闘員2人が死亡した。
シリア軍もアウン・ダーダート村一帯を砲撃した。
このほか、トルコ占領下の「オリーブの枝」地域の中心都市アフリーン市近郊のキーバール村がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地からの砲撃を受けた。
シリア人権監視団によると、これに対して、トルコ軍とシリア国民軍(に所属するアラブ系部族)は、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアラブ・ハサン村などを砲撃した。
また、オリエント・ニュース(9月5日付)によると、アラブ系部族が砲撃したのは、マンビジュ市近郊のアリーマ町に設置されているロシア軍基地周辺、ウンム・ジャッルード村、ブーガーズ村、(大)アラブ・ハサン村、ムフスィンリー村、ハルーンジー村。
シリア人権監視団によると、ロシア軍基地の近くに着弾したのはトルコ軍が撃った砲弾。
ANHA(9月5日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍はまた、トルコ占領下のバーブ市東に位置するカーウカリー村を砲撃した。
アラビー・ジャディード(9月5日付)によると、(シリア国民軍に所属する)アラブ系部族はさらに、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市一帯に設置されているシリア民主軍の陣地を砲撃した。
ANHA(9月5日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がタッル・リフアト市とシャイフ・イーサー村を結ぶ地域一帯を砲撃した。
一方、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市東のハイマル・ラービダ村で4日深夜から5日未明にかけて、内務治安部隊(アサーイシュ)のパトロール部隊が襲撃を受け、隊員4人が死亡した。
アサーイシュの広報センターは声明を出し、殺害された隊員の氏名などを公開した。
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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のタッル・ラバン村、ダルダーラ村、タウィーラ村、タッル・タウィール村を砲撃した。
AFP, September 5, 2023、ANHA, September 5, 2023、al-‘Arabi al-Jadid, September 5, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 5, 2023、‘Inab Baladi, September 5, 2023、Orient News, September 5, 2023、Reuters, September 5, 2023、SANA, September 5, 2023、SOHR, September 5, 2023などをもとに作成。
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