アレッポ県では、シリア人権監視団、ANHA(9月7日付)によると、シリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市北のアラブ・ハサン村一帯に設置されている人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍所属のマンビジュ軍事評議会の陣地を襲撃し、激しい戦闘となった。
この戦闘により、シリア国民軍の戦闘員6人が死亡、9人が負傷、マンビジュ軍事評議会の兵士2人が死亡、1人が負傷した。
この戦闘に関してマンビジュ軍事評議会の広報センターは声明を出し、シャーム解放機構の傭兵とともに、占領国トルコの傭兵が潜入を試みたとしたうえで、9人を殺害、11人を負傷させたと発表した。
シリア国民軍を撃退したマンビジュ軍事評議会は、ムフスィンリー村にあるシリア国民軍の陣地を襲撃し、戦闘員1人を殺害、2人を負傷させた。
これに対して、トルコ軍とシリア国民軍はアスリーヤ村、ムフスィンリー村、サイヤーダ村、ダンダニーヤ村、クールフユーク村、ブーガーズ村、ブワイヒジュ村を砲撃した。
シリア軍もシリア国民軍が進攻したマンビジュ市北一帯を砲撃した。
これに対して、シリア国民軍も、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域の境界線(サージュール川沿岸)に展開するシリア軍の陣地や拠点を砲撃、これによりシリア軍兵士2人が死亡した。
一方、シリア人権監視団、ANHA(9月7日付)によると、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」の拠点都市の一つバーブ市に面するターディフ市一帯では、シリア軍とシリア国民軍が交戦し、トルコ占領地内のバルシャーヤー村一帯に、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地から砲撃があり、住民1人が死亡、多数が負傷した。
このほか、シリア人権監視団、ANHA(9月7日付)によると、トルコ軍はシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のシャフバー・ダムを自爆型の無人航空機(ドローン)で攻撃した。
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ラッカ県では、シリア人権監視団、ANHA(9月7日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市入口に設置されている検問所、同市近郊にある穀物サイロや国内避難民(IDPs)キャンプ(アイン・イーサー・キャンプ)、ハーリディーヤ村、フーシャーン村を砲撃した。
ANHA(9月7日付)によると、砲撃はタウィール村、タッル・タウィール村、ウンム・カイフ村にも及んだ。
これにより、アイン・イーサー市近郊の数十ヶ村で停電が発生した。
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ハサカ県では、シリア人権監視団、ANHA(9月7日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のアニーク・ハワー村、ダーダー・アブダール村、ブービー村、タッル・ウブード村、タッル・ワルド村、ムシャイリファ浦を砲撃した。
AFP, September 7, 2023、ANHA, September 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 7, 2023、‘Inab Baladi, September 7, 2023、Reuters, September 7, 2023、SANA, September 7, 2023、SOHR, September 7, 2023などをもとに作成。
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