スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)での抗議デモに参加する暴徒がバアス党事務所の占拠を試み、守衛の発砲を受ける:ドゥルーズ派のシャイフ・アクルはデモに理解を示しつつ、自制を求める(2023年9月13日)

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。



デモには前日に続いて数十人が参加、一部がシュプレヒコールを連呼しながら、就業時間が終了したバアス党スワイダー支部事務所に突入し、これを占拠しようとした。

これに対して、守衛が暴徒に向かって発砲し、強制排除を試みた。

これにより、スワイダー支部に突入しようとしたデモ参加者(暴徒)3人が負傷し、スワイダー市とシャフバー町の病院に搬送された。

その後、デモ参加者らはドゥルーズ派の宗教関係者らを伴ってバアス党スワイダー支部に改めて向かった。

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この騒動を受けて、シリアにおけるドゥルーズ派のシャイフ・アクルのトップ(精神機構(シャイフ・アクル府)議長)を務めるヒクマト・ヒジュリー師がデモ参加者と面談した。

ラースィド(9月18日付)で公開されたビデオ映像のなかで、ヒジュリー師はスワイダー県の住民は「平和的な座り込み」を支持し、公共サービス機関が守られることを欲していると述べ、自制を求める一方、シリア国民がバアス党と治安機関によって苦しめられ、それらを脅威としか見ていないと理解を示した。

AFP, September 13, 2023、ANHA, September 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 13, 2023、‘Inab Baladi, September 13, 2023、Reuters, September 13, 2023、SANA, September 13, 2023、SOHR, September 13, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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