イスラエル軍がタルトゥース県、ハマー県を2度にわたって爆撃、軍関係者複数が死傷(2023年9月13日)

国防省は13日午後7時4分にフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)を通じて声明を出し、同日午後5時22分にイスラエル軍が地中海上空からタルトゥース県内のシリア軍防空部隊の拠点複数ヵ所に向けて多数のミサイルを発射、これにより軍関係者2人が死亡、6人が負傷、若干の物的被害が出たと発表した。

国防省はまた、14日0時3分に再び声明を出し、13日午後10時40分頃に、イスラエル軍がレバノン北部を領空侵犯し、ハマー県一帯の複数ヵ所をミサイル攻撃、これによって物的被害が生じたと発表した。

SANA(9月13日付)が伝えた。

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シリア人権監視団によると、爆撃では、ハマー県のジャマーサ村とタルトゥース県ダイル・ハジャル村を結ぶ地域にあるレバノンのヒズブッラーの武器弾薬庫、そこから約10キロ離れたタルトゥース県カルトゥー村に設置されているシリア軍の防空基地が標的となり、シリア軍兵士2人を含む軍関係者3人が死亡、国防隊の士官5人を含む8人が負傷した。

同監視団によると、その前日にヒズブッラーの車列が非正規の国境通行所を経由して、レバノンからシリアに入国し、爆撃を受けた武器弾薬庫に向かった。

この弾薬庫は、ヒズブッラーが武器をレバノン南部に輸送する際の集積所として使用していたという。

シリア人権監視団によると、イスラエル軍は約2時間後に再び爆撃を行った。

爆撃は、ハマー県タクスィース村近くの山岳地帯に設置されている科学研究センターを狙ったもの。

シリア人権監視団はまた、爆撃で科学研究センターの敷地内にあるヒズブッラーの高性能兵器庫、第624防空大隊の対空ミサイル発射台が狙われたと発表した。

AFP, September 13, 2023、ANHA, September 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 13, 2023、‘Inab Baladi, September 13, 2023、Reuters, September 13, 2023、SANA, September 13, 2023、SOHR, September 13, 2023、September 14, 2023などをもとに作成。

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