ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗が18日、レバノン南部・イスラエル北部でのイスラエル軍との戦況について以下の通り声明を発表した。
早朝
「殉教者フサイン・ハーニー・タウィールおよび殉教者マフディー・ムハンマド・アトウィー・グループ」がイスラエル北部のラーヒブ陣地に配備されているイスラエル軍のメルガヴァ戦車を攻撃し、損害を与え、乗っていた兵士らを殺傷。
昼
「殉教者イブラーヒーム・ハビーブ・ダブクおよび殉教者アリー・アドナーン・シュカイル・グループ」が、ラッブーナ村(南部県スール郡)に面するイスラエル北部にあるイスラエル軍のジャッル・アッラーム陣地、ザルイート入植地、バフリー陣地をロケット弾などで攻撃。
午後
イスラエル軍によって繰り返されるレバノンの民間人に対する攻撃への報復として、「殉教者マフムード・バイズおよび殉教者マフディー・アトウィー・グループ」がマーリキーヤ陣地をロケット弾などで砲撃し、兵士多数を負傷させる。
「殉教者フサイン・ファサーイーおよび殉教者アフマド・カッサース・グループ」がメトゥラ町の陣地を攻撃。
タヒーナート丘の拠点に対する攻撃を行いイスラエル軍兵士多数を殺傷。
「殉教者アリー・ハサン・ハドラジュおよび殉教者アリー・ラーイフ・ファトゥーニー・グループ」がタヒーナート丘を再び攻撃。
マナール・チャンネル(10月18日付)が伝えた。
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一方、イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官は、同地の戦況について、X(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/avichayadraee)で以下の通り発表した。
午後4時45分頃
破壊分子がマナーラ地区、ナークーラ岬に対戦車砲多数を発射、イスラエル軍がこれに応戦し、レバノン領内のヒズブッラーのインフラを攻撃。
午後5時半頃
イスラエル領内に対戦車砲を発射したレバノン領内の陣地2ヵ所をイスラエル軍戦車が砲撃し、破壊、メトゥラ町に対戦車砲を発射したレバノン領内の陣地1ヵ所をイスラエル軍が砲撃。これに対してルース山地区が砲撃を受けた。
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NNA(10月18日付)などによると、首都ベイルート郊外にある米国大使館前で、パレスチナのハマースによる「アクサーの大洪水」作戦に伴うイスラエル軍のガザ地区への攻撃激化や米国によるイスラエル支援に抗議するデモが発生し、デモ参加者は、投石を行うなどして、17日夜のガザ地区ガザ市にあるバプティスト病院(アフリー・アラブ病院)へのイスラエル軍の爆撃によるとされる爆発をイスラエルの犯行と断じて、怒りを露わにした。
これに対して、レバノンの治安当局は催涙ガスや放水銃を使ってデモ参加者を強制排除した。
AFP, October 18, 2023、ANHA, October 18, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 18, 2023、‘Inab Baladi, October 18, 2023、NNA, October 18, 2023、Qanat al-Manar, October 18, 2023、Reuters, October 18, 2023、SANA, October 18, 2023、SOHR, October 18, 2023などをもとに作成。
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