ロシア軍がシャーム解放機構支配下のハマー県、ラタキア県を爆撃(2023年11月2日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ガーブ平原の灌漑計画地区一帯で、シリア軍と「決戦」作戦司令室が砲撃戦を行った。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

「決戦」作戦司令室はまた、シリア政府の支配下にあるハークーラー村一帯を砲撃した。

一方、ロシア軍戦闘機複数機が、シャーム解放機構の支配下にあるサルマーニーヤ村を2回にわたって爆撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、クルド山地方のカッバーナ村一帯で、シリア軍と「決戦」作戦司令室が砲撃戦を行った。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるカフル・タアール村一帯を砲撃、オリーブの実を収穫していた女性1人が死亡、男性1人と女性1人が負傷した。

シリア軍はまた、シャイフ・スライマーン村を砲撃した。

一方、「決戦」作戦司令室は、シリア政府の支配下にある第46中隊基地近郊のシリア軍の陣地複数ヶ所を攻撃、シリア軍の士官(中尉)1人を殺害した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構の支配下にあるハルーバ村一帯に対して1回の爆撃を行った。

これに関して、ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、イドリブ県のスフーフン村とハルーバ村で、シリア軍の陣地への砲撃に関与した過激派の地下壕を狙って爆撃を実施したと発表した。

シリア人権監視団によると、またシリア軍は、シャーム解放機構の支配下にあり、トルコ軍の基地があるマアーッラト・ナアサーン村一帯を砲撃した。

AFP, November 2, 2023、ANHA, November 2, 2023、‘Inab Baladi, November 2, 2023、Reuters, November 2, 2023、RIA Novosti, November 2, 2023、SANA, November 2, 2023、SOHR, November 2, 2023、November 3, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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