アラブ・イスラーム臨時首脳会談がサウジアラビアの首都リヤドで開催:アサド大統領も出席し、イスラエルとの政治的トラックを中止するよう呼びかける(2023年11月11日)

アラブ・イスラーム臨時首脳会談がサウジアラビアの首都リヤドで開催され、議長を務めるムハンマド・ビン・サルマーン皇太子(サルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ国王の代理)のほか、パレスチナのマフムード・アッバース大統領、イランのエブラーヒーム・ライスィー大統領、イラクのアブドゥッラティーフ・ラシード大統領、エジプトのアブドゥルファッターフ・スィースィー大統領、ヨルダンのアブドゥッラー2世国王、クウェートのミシュアル・ジャービル・アフマド・スバーフ皇太子、レバノンのナジーブ・ミーカーティー首相、モーリタニアのムハンマド・ワラド・シャイフ・アフマド・ガズワーニー大統領、リビアのムハンマド・ユーヌス・ミンフィー大統領評議会議長、バーレーンのサルマーン・ビンハマド・アール・ハリーファ皇太子、オマーンのバドル・ビン・ハマド・ブーサイーディー外務大臣、ジプチのウマル・ジーリー大統領、コモロ諸島のウスマーン・ガザーリー大統領、タジキスタンのエモマリ・ラフモン大統領、インドネシアのジョコ・ウィドド大統領、アラブ連盟のアフマド・アブー・ガイト事務総長、イスラーム協力機構(OIC)のフサイン・イブラーヒーム・ターハー事務総長、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のフィリップ・ラッザリーニ代表らが出席、発言を行った。

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アサド大統領も会談に出席し、以下の通り発言した。

ガザが大義だったことなど一度もない。パレスチナこそが大義であり、ガザはその本質を体現し、人々の苦しみを明白に表現しているだけだ。

同地を個別に語れば、羅針盤を失うことになる。なぜなら、それは全体の一部であり、文脈のなかで一地位を占めているに過ぎないからだ。同地に対する最近の攻撃は、75年にわたるシオニストの犯罪にまで遡る長い文脈のなかの一出来事に過ぎない。32年にわたり、和平が失敗し、唯一の反駁し得ない絶対的な結果とは、(シオニスト)政体がより攻撃的になり、パレスチナ情勢がより不当で抑圧的で悲惨なものになったことである。

パレスチナにおいても、ゴランにおいても、土地も権利も戻っていない。この状況は、アラブ人の柔和さが増すほど、シオニストの凶暴性が増し、我々が差し伸べる手が多ければ多いほど、アラブ人に対する虐殺が増えるという政治方程式を生み出した。

この非常に明白な方程式に照らし合わせれば、ガザへの侵略を、以前のパレスチナ人に対するシオニストの大虐殺の文脈、そしてその後に続くであろうこの文脈から切り離して検討することなどできるはずもない。

この非常に明白な方程式に照らし合わせれば、現在進行中の犯罪と、パレスチナの大義をめぐって断片的かつ部分的に繰り返される出来事に対する、アラブ諸国、そしてイスラーム諸国としての対処のありようとを切り離すことはできない。我々がこれまでと同じ方法で、今回のガザへの侵攻に対処し続けることは、(パレスチナ)人民が絶滅し、大義が消滅するまで、虐殺が行われるため道を切り開くことを意味する。

今日の我々の首脳会談にとっての緊急事態は、侵略でも殺人でもない。どちらも現在進行中であり、どちらも(シオニスト)政体に固有かつ特徴的なものだからだ。しかし、緊急事態とは、シオニズムがこれまで以上に野蛮性を増していることであり、それは、人道的にも、政治的にも、最低限の、しかし前例のない規模の責任、さらには我々の地域の国家安全保障を我々に課している。

人道的見地からすれば、即時援助であれ、後で必要なインフラの再建であれ、最低限必要な生活を取り戻すため、我々が大きな義務を有していることに異論の余地はないだろう。だが、我々は、殺戮と援助という悪循環、虐殺、援助、攻撃、そして声明発表という悪循環を繰り返すだけなのだろうか。 最も重要な問いは、パレスチナ人が我々から何を必要としているのかということだ。我々からの人道援助を必要としているのか、それともパレスチナに対する今後の大量虐殺からの保護を我々に求めているのだろうか? ここに我々の役割があり、私たちの政治活動が隠されている。だが、我々に圧力をかけるための真のツールがないのであれば、我々がとっている行動や演説は何の意味もありません。我々が持っている最低限のものは、修辞ではなく、実際の政治的手段だ。そのなかで最も重要なのは、シオニスト政体とのあらゆる政治的トラック(交渉)、そしてその中に含まれる経済的な問題、あるいはそれ以外の問題を停止することだ。シオニストへの(政治的トラックの)再開を条件として、パレスチナ全土におけるすべてのパレスチナ人に対する犯罪を、一時的ではなく、即時かつ持続的に停止すること、さらにはガザ地区への即時人道支援の輸送を認めさせることに(シオニスト)政体を遵守させるべきだ。

二国間協議、和平プロセスの開始やその他の細目や権利は重要だが、この緊急事態においては優先事項ではない。たとえ、二国間協議を行っても結実せず、成果も上がらないことはわかっている。なぜなら、パートナーも、ス​​ポンサーも、原則も、法も存在しないからだ。権利を回復することは不可能だ。今日の西側のように、犯罪者が裁判官になり、泥棒が裁判官になっているからだ。

兄弟よ。我々の意志によってのみなのだ。我々が、西側諸国や国際機関、その他の人々にその責任を負うよう求めても、彼らは、諸国民を抑圧・略奪する歴史的な植民地主義以外の責任は負わない。我々の意志によってのみ、そしてパレスチナの抵抗運動がもたらした新たな現実をめぐる我々の国における圧倒的な世論によってのみ、我々は(圧力をかけるための真の)ツールを持つことができる。それを駆使しよう。そして、それを利用して、何十年も閉ざされてきた政治の扉を開こう。そして、この扉から入り、方程式を書き換え、パレスチナで昇天した尊い魂に、我々が過去にできなかったこと、そして現在と将来に達成しなければならないことを達成するための代価としよう。

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会談は、イスラエルによるガザ地区への攻撃の即時停止と封鎖解除、支援物資の緊急受け入れを求めるとともに、国連安保理に対して攻撃停止を義務づけるため、拘束力のある断固たる決議の採択を呼び掛ける決議を採択して閉幕した。

会談後の共同記者会見の場で、サウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハーン外務大臣が読み上げた。

共同記者会見には、アラブ連盟のアブー・ガイト事務総長、OICのターハー事務総長らが同席、イスラエルによる戦争犯罪、非人道的な虐殺行為を厳しく非難した。

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アサド大統領はまた、イラクのラシード大統領、エジプトのスィースィー大統領、イランのライスィー大統領、モーリタニアのガズワーニー大統領と個別に会談し、ガザ情勢への対応について意見を交わした。

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SANA(11月11日付)が伝えた。

AFP, November 11, 2023、ANHA, November 11, 2023、‘Inab Baladi, November 11, 2023、Reuters, November 11, 2023、SANA, November 11, 2023、SOHR, November 11, 2023などをもとに作成。

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