在仏反体制組織シリア・メディア報道の自由センターの告発を受け、フランス当局は2013年の化学兵器の使用に関与したとの容疑で、アサド大統領、マーヒル・アサド少将らに対する国際逮捕状を発行(2023年11月15日)

AFP(11月15日付)や『ル・フィガロ』(11月15日付)は、フランス当局が、2013年8月のダマスカス郊外県グータ地方での化学兵器の使用に関与したとの容疑で、バッシャール・アサド大統領に対する国際逮捕状を発行したと伝えた。

また司法関係者によると、戦争犯罪に関与したとの容疑で、アサド大統領の弟でシリア軍第4師団の実質的な司令官であるマーヒル・アサド少将、シリア科学研究調査センター第450課長のガッサーン・アッバース准将、戦略問題担当大統領府補佐官のバッサーム・ハサン准将に対する逮捕状も出されたことを認めた。

フランス当局は10月にも、シリア軍の上級士官4人に対して国際逮捕状を発行していた。

逮捕状は、フランスで活動する反体制組織のシリア・メディア報道の自由センター(SCM)が2021年3月に行った刑事告発に基づく捜査を経て発行された。

AFP, November 15, 2023、ANHA, November 15, 2023、Le Figaro, November 15, 2023、‘Inab Baladi, November 15, 2023、Reuters, November 15, 2023、SANA, November 15, 2023、SOHR, November 15, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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