シリア軍がイドリブ県、アレッポ県、ハマー県を砲撃、シャーム解放機構など「決戦」作戦司令室と交戦(2023年11月16日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のフライフィル村、スフーフン村を砲撃した。

また、アーフィス村一体で、シリア軍と「決戦」作戦司令室が銃撃戦を行ったほか、ミラージャ村一体では両者が砲撃戦を行った。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、ホワイト・ヘルメットによると、シリア軍はシャーム解放機構の支配下にあるアーフィス村・タフタナーズ市間の街道で土塁を作っていた重機を対戦車ミサイルで攻撃、これにより若い男性1人が死亡した。

シリア軍はその直後、駆け付けたホワイト・ヘルメットのチームに対しても攻撃を加えたという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるカフル・アンマ村、カフルタアール村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がガーブ平原でシリア軍の士官(少尉)1人を狙撃し、殺害した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ムザイリーブ町近郊で治安機関に協力する地元民兵のメンバーが何者かによって殺害され、遺体で発見された。

AFP, November 16, 2023、ANHA, November 16, 2023、‘Inab Baladi, November 16, 2023、Reuters, November 16, 2023、SANA, November 16, 2023、SOHR, November 16, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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