レバノンの総合治安総局の前局長を勤めていたアッバース・イブラーヒーム氏はサウジアラビアの『ジャマッラ』誌(11月17日付)のインタビューに応じ、シリアと西欧諸国の治安機関高官の極秘会談や訪問を調整した事実を暴露した。
イブラーヒーム・ハミーディー記者が行ったインタビューによると、イブラーヒーム前総合治安総局長は、2年半ほど前に、フランスの諜報機関のトップのシリア訪問、アリー・マムルーク国民安全保障会議議長のイタリア訪問、イタリア諜報機関のトップのシリア訪問を調整したという。
イブラーヒーム前総合治安総局長によると、イタリア諜報機関のトップのシリア訪問に際しては、自身も同行し、マムルーク国民安全保障会議議長をイタリアに招聘、その後イタリアを訪れたマムルーク国民安全保障会議議長は内務大臣と会談したという。
米国とシリアの仲介については、バラク・オバマ政権期に、世界各地で失踪した米国人にかかる事件をフォローアップする任にあたっているマイケル・オブライエンを名乗る特使の訪問を受け、その後、イブラーヒーム前総合治安総局長が米国防総省を訪問、オースティン・タイス氏などシリアで失踪したとされる米国人にかかる問題について話し合ったという。
AFP, November 17, 2023、ANHA, November 17, 2023、‘Inab Baladi, November 17, 2023、Reuters, November 17, 2023、SANA, November 17, 2023、SOHR, November 17, 2023などをもとに作成。
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