レバノン・イスラーム抵抗、イラク・イスラーム抵抗、アンサール・アッラー(フーシー派)によるイスラエルや米軍基地への攻撃は確認されず:イラク・イスラーム抵抗は23日までに78回米軍基地を攻撃したと発表(2023年11月25日)

イスラエルとパレスチナのハマースの戦闘休止(11月24日に発効)の2日目にあたる25日、レバノン・イスラーム抵抗、イラク・イスラーム抵抗、アンサール・アッラー(フーシー派)によるイスラエルや米軍基地への攻撃は確認されなかった。

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レバノン・イスラーム抵抗のテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)では新たな戦果に関する発表はなかった。

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イエメンのアンサール・アッラー(フーシー派)のヤフヤー・サリーア報道官のX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/army21ye)でも新たな戦果に関する発表はなかった。

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イラク・イスラーム抵抗は午前11時58分、テレグラムのアカウントを通じてインフォグラフィア(https://t.me/elamharbi/133)を公開し、パレスチナのハマースが「アクサーの大洪水」作戦とイスラエルのガザ攻撃が始まって以降、10月23日までにイラクとシリアの米軍基地やイスラエルに対して78回の攻撃を加えたと発表した。

インフォグラフィアによると、78回のうちイラクでの攻撃回数は39回、シリアでの攻撃回数は36回、イスラエルに対する攻撃は3回。

イラクでの攻撃の内訳は、アルビール県のアイン・アサド米軍基地が22回、アルビール県のアルビール空港の米軍基地が10回、ハリール米軍基地が9回。

イラクでの攻撃の内訳は、ハサカ県のシャッダーディー市の米軍基地が8回、タッル・バイダル村の米軍基地が3回、ハッラーブ・ジール村の米軍基地が3回、マーリキーヤ市の米軍基地が1回、ルマイラーン町の米軍基地が1階、ダイル・ザウル県のCONOCOガス田の米軍基地が5回、ウマル油田の米軍基地が3回、同基地近郊のグリーン・ヴィレッジ基地が3回、ヒムス県のタンフ国境通行所の米軍基地が6回、ルクバーン・キャンプが1回。

イスラエルに対する攻撃の内訳は、エイラート市が2回、死海沿岸が1回。

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イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官は、X(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/avichayadraee)で以下の通り発表した。

午前8時44分、北部で敵の攻撃に対する警報が発令されたが、迎撃ミサイルは発射されずに事態は収拾した。

午後2時10分、北部で警報が発令され、防空部隊がレバノンから飛来した航空目標を迎撃した。

午後8時11分、上記の事案に関して、イスラエル領空への侵犯は確認されず、警報およびそれに伴う迎撃ミサイルの発射は個人誤差によるものだった

AFP, November 25, 2023、ANHA, November 25, 2023、‘Inab Baladi, November 25, 2023、Reuters, November 25, 2023、SANA, November 25, 2023、SOHR, November 25, 2023などをもとに作成。

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