イスラエル軍がシリア南部をミサイルで爆撃:アラビーヤはイラン・イスラーム革命防衛隊の士官11人が死亡したと発表、イランはこれを否定(2023年12月28日)

国防省はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)を通じて声明を出し、イスラエル軍が午後11時5分頃、占領下ゴラン高原方面からシリア南部の複数ヵ所を狙ってミサイルを発射、シリア軍防空部隊がこれを迎撃し、ほとんどを撃破するも、若干の物的損害が生じたと発表した。

SANA(12月28日付)が伝えた。

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シリア人権監視団によると、イスラエル軍がミサイルでの爆撃で狙ったのは、ダマスカス県ザーヒラ地区およびダマスカス郊外県バービッラー市の近郊に防空部隊陣地複数ヵ所、スワイダー県フワイヤー村東のサフン丘の防空大隊基地で、カシオン山に展開する防空部隊がミサイルの迎撃を試みた。

また、サフン丘に対する攻撃では、シリア軍兵士2人が負傷した。

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アラビーヤ・チャンネル(12月29日付)は、複数筋の話として、ダマスカス国際空港に要人を出迎えようとしていたイラン・イスラーム革命防衛隊のノールト・ラシード司令官が負傷、同防衛隊士官11人が死亡したと伝えた。

これに対して、タスニーム通信(12月29日付)がテレグラムを通じて伝えたところによると、イラン・イスラーム革命防衛隊のラマザーン・シャリーフ報道官がこの報道内容を否定した。

AFP, December 28, 2023、ANHA, December 28, 2023、Alarabia, December 29, 2023、‘Inab Baladi, December 28, 2023、Reuters, December 28, 2023、SANA, December 28, 2023、SOHR, December 28, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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