アレッポ県では、ANHA(1月1日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府の支配下にあり、シーア派(12イマーム派)が多く住むヌッブル市とザフラー町を砲撃した。
シリア人権監視団によると、ヌッブル市とザフラー町を砲撃したのは、トルコ軍、シリア国民軍ではなく、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室。
シャームFM(1月1日付)によると、この砲撃で、女児1人、女性1人、老人1人の合わせて3人が死亡、10人が負傷した。
ANHAによると、この砲撃に対して、ヌッブル市、ザフラー町に展開するシリア軍部隊がトルコ占領下の「オリーブの枝」地域内のカッバーシーン村、ブルジュ・ハイダル村を砲撃した。
シリア人権監視団によると、この砲撃により、ブルジュ・ハイダル村で住民2人が死亡、カッバーシーン村で2人が負傷した。
シリア人権監視団によると、シリア軍はまた、ヌッブル市とザフラー町への砲撃に対する報復として、シャーム解放機構の支配下にあるダーラ・イッザ市とその周辺を砲撃、民間人3人が死亡、9人が負傷した。
ホワイト・ヘルメットによると、ダーラ・イッザ市、カッバーシーン村、ブルジュ・ハイダル村に対するシリア軍の砲撃で、民間人6人が死亡、子供、乳児、女性を含む11人が負傷した。
一方、ANHAによると、トルコ軍は、シリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のシャワーリガ村にあるシリア軍の陣地複1ヵ所、ブルジュ・カース村、クワンディー・マーズィン村(ズーク・カビール村)、カールーティーヤ村を砲撃した。
トルコ軍はさらにマンビジュ市西のカーウカリー村を砲撃した。
シリア人権監視団によると、トルコ軍は、このほかにもマンビジュ市東のサイヤード丘にある人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍所属マンビジュ軍事評議会の陣地1ヵ所を無人航空機(ドローン)で爆撃した。
これに対して、マンビジュ軍事評議会はヤーシリー村にあるトルコ軍基地を狙って砲撃を行った。
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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のダーダー・アブダール村、ムシャイリファ村を砲撃した。
AFP, January 1, 2024、ANHA, January 1, 2024、‘Inab Baladi, January 1, 2024、Reuters, January 1, 2024、SANA, January 1, 2024、Sham FM, January 1, 2024SOHR, January 1, 2024などをもとに作成。
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