シーア派が多く住むシリア政府支配下のアレッポ県ヌッブル市とザフラー町が砲撃を受け13人が死傷、シリア軍が報復としてトルコ占領地とシャーム解放機構の支配地を砲撃し10人以上が死傷(2024年1月1日)

アレッポ県では、ANHA(1月1日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府の支配下にあり、シーア派(12イマーム派)が多く住むヌッブル市とザフラー町を砲撃した。

シリア人権監視団によると、ヌッブル市とザフラー町を砲撃したのは、トルコ軍、シリア国民軍ではなく、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室。

シャームFM(1月1日付)によると、この砲撃で、女児1人、女性1人、老人1人の合わせて3人が死亡、10人が負傷した。

ANHAによると、この砲撃に対して、ヌッブル市、ザフラー町に展開するシリア軍部隊がトルコ占領下の「オリーブの枝」地域内のカッバーシーン村、ブルジュ・ハイダル村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、この砲撃により、ブルジュ・ハイダル村で住民2人が死亡、カッバーシーン村で2人が負傷した。

シリア人権監視団によると、シリア軍はまた、ヌッブル市とザフラー町への砲撃に対する報復として、シャーム解放機構の支配下にあるダーラ・イッザ市とその周辺を砲撃、民間人3人が死亡、9人が負傷した。

ホワイト・ヘルメットによると、ダーラ・イッザ市、カッバーシーン村、ブルジュ・ハイダル村に対するシリア軍の砲撃で、民間人6人が死亡、子供、乳児、女性を含む11人が負傷した。

一方、ANHAによると、トルコ軍は、シリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のシャワーリガ村にあるシリア軍の陣地複1ヵ所、ブルジュ・カース村、クワンディー・マーズィン村(ズーク・カビール村)、カールーティーヤ村を砲撃した。

トルコ軍はさらにマンビジュ市西のカーウカリー村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、トルコ軍は、このほかにもマンビジュ市東のサイヤード丘にある人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍所属マンビジュ軍事評議会の陣地1ヵ所を無人航空機(ドローン)で爆撃した。

これに対して、マンビジュ軍事評議会はヤーシリー村にあるトルコ軍基地を狙って砲撃を行った。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のダーダー・アブダール村、ムシャイリファ村を砲撃した。

AFP, January 1, 2024、ANHA, January 1, 2024、‘Inab Baladi, January 1, 2024、Reuters, January 1, 2024、SANA, January 1, 2024、Sham FM, January 1, 2024SOHR, January 1, 2024などをもとに作成。

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