ダルアー県では、HFL(1月8日付)、シリア人権監視団、イナブ・バラディー(1月8日付)などによると、ヤードゥーダ村一帯で、「ズウビー」と呼ばれる地元の武装グループと、シリア政府との和解に応じた元反体制武装集団メンバーらからなるシリア軍第5軍団所属の第8旅団および元反体制武装集団メンバーを代表する中央委員会が激しく交戦した。
戦闘は第8旅団の車列が同地入りしたのを受けたもので、第8旅団の兵士5人、中央委員会の民兵1人、「ズウビー」のメンバー3人が死亡、第8旅団の兵士4人と住民7人が負傷した。
戦闘はムハンマド・ジャーッドッラー・ズウビーを名乗る人物の自宅に近いヤールーン村近郊で発生、同氏はハーリド・ズウビー氏が率いる民兵のメンバーとして活動、指名手配者の1人。
第8旅団は、ムハンマド・ジャーッドッラー・ズウビー氏が中央委員会の幹部の1人ラーディ・ハシーシュ氏の暗殺を企てているとして、部隊を派遣し、戦闘になったという。
なお、ハーリド・ズウビー氏は、ダルアー県での戦闘が収束し、多くの反体制武装集団メンバーらがシリア政府と和解したのちも、タファス市にとどまり、活動を続けてきた有力民兵の一つの指導者で、タファス市での地元民兵とシリア軍・治安部隊の対立を仲裁するなどしてきた。
このほか、シリア人権監視団によると、ナワー市でシリア軍第112旅団の士官(大尉)が何者かによって誘拐され、その後遺体で発見された。
AFP, January 8, 2024、ANHA, January 8, 2024、HFL, January 8, 2024、‘Inab Baladi, January 8, 2024、Reuters, January 8, 2024、SANA, January 8, 2024、SOHR, January 8, 2024などをもとに作成。
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