イスラエル軍はヒズブッラーの航空部隊司令官を暗殺したと発表、ヒズブッラーはこれを否定(2024年1月9日)

イスラエル軍は午後9時43分、テレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて、イスラエル軍航空機が、ヒズブッラーの航空部隊の南部レバノン地区司令官のアリー・フサイン・バルジーを殲滅。バルジーは自爆型ドローンや偵察ドローンによってイスラエルおよびイスラエル軍兵士に対する数十のテロ活動を指揮するとともに、本日早朝のイスラエル軍法部司令部の本部に対する攻撃を指揮したと発表した。

また午後11時43分、上記の発表に関するダニエル・ハガリ報道官の以下の発言を転載した。

本日、北部において、我々は、ヒズブッラーの航空部隊の南部レバノン地区司令官のアリー・フサイン・バルジー、通称アブー・マアディーを航空機で殲滅した。アリーは自爆型ドローンによってイスラエルに対する数十の攻撃を指揮した。また、この攻撃(早朝のイスラエル軍法部司令部の本部に対する攻撃)も指揮した。だが、3時間後に、彼とともにいた工作員たちもろとも殲滅された。

**

これに関して、ヒズブッラーは声明を出し、「無人航空機(ドローン)部隊の責任者」あるいは「航空部隊の責任者」を暗殺したとのイスラエル軍の発表は「まったく真実のないこの虚偽の主張」だとして、強く否定した。

AFP, January 9, 2024、ANHA, January 9, 2024、‘Inab Baladi, January 9, 2024、Qanat al-Manar, January 9, 2024、Reuters, January 9, 2024、SANA, January 9, 2024、SOHR, January 9, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

SyriaArabSpring

Recent Posts